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4] パラソル班

ボランティアの受け付け、渉外等の後方支援業務を担当する。ボランティア本部のテント内でその活動を行うことから命名された。

その詳細は、ボランティア、支援物資及び支援金の受付、ボランティア保険の加入手続き、ボランティアの宿泊手配等を行う「受付」、電話等による問い合わせへの対応を行う「渉外」、活動に必要な文房具や自転車等の貸し出し等を行う「管理・調達」、活動資金の管理を行う「会計」、写真撮影及び活動記録の取りまとめを行う「写真記録」に分類される。

5] レンボー班

炊き出し、物資管理等の後方支援業務を担当する。生活協同組合(生協)に所属するメンバーが活動主体だったことから、そのイメージマークである「虹」に因んで命名された。

その詳細は、ボランティアの食事作りを行う「炊き出し」、油回収活動に必要な装備品や資機材の準備等を行う「本部物資」、全国から集まる支援物資の保管や輸送を行う「倉庫物資」、仮設小屋等の施設や看板等の作成・補修を行う「施設管理」、部署にとらわれない作業を行う「なんでも屋」、看護婦等の資格を有するボランティアによる健康管理等を目的とした「救護」に分類される。

現場において油回収活動等に従事する一般ボランティアに対し、ボランティア本部の各部署において主導的役割を担うボランティアは「リーダー」、またボランティア本部詰めのボランティアは「スタッフ」などと呼ばれていた。

ボランティア本部立ち上げ初期の頃、「リーダー」はJC及び阪神・淡路大震災を経験したボランティア団体の者が務めていたが、次第に「一般ボランティア」の出身者等に対しノウハウが移転され、その業務の継承が行なわれていった。

また、「スタッフ」については、「一般ボランティア」を希望し現地を訪れた者が、比較的長期滞在(一週間程度以上)が可能なことを申告した際に、前任者に請われ「スタッフ」となり、同者の業務を引き継ぐケースが比較的多かったという。

(9) 油回収に係る作業の内容

当初のうちは、岩浜、石浜、砂浜、消波護岸等の現場において、柄杓、竹べら、しゃもじ、ハンドスコップ等を用いて漂着油を収集し、ペール缶等に詰めバケツリレー等の手段によって運搬する作業が繰り返し行われていた。

 

 

 

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