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(7) 活動に参加したボランティアの集計

前述のとおり、福井県三国町では、極めて短時間のうちに、行政(三国町)と民間組織(社会福祉協議会、青年会議所、阪神・淡路大震災を経験したボランティア組織等)とが連携を行い、災害ボランティア活動を進める上で必要な調整システムを立ち上げた。

ボランティア本部には、ボランティアの受け入れが本格化した平成9年1月10日から、同センターが解散した同年3月31日までの間、延べ3万6,195人にのぼる一般市民、学生等のボランティアが登録を行い、災害ボランティア活動に参加している。

そのうち個人の資格で参加したボランティア(以下、個人ボランティアと呼ぶ。)は1万9,744人、団体で参加したボランティア(以下、団体ボランティアと呼ぶ)は1,059団体、1万6,451人であった。

個人ボランティアの男女比率は男性が1万4,157人(71.7%)に対し、女性は5,536人(28.0%)であった。(性別不詳は51人、0.3%)

個人ボランティアの年代別内訳は20歳代が42.7%と最も多く、次いで30歳代の17.9%、40歳代の15.3%、10歳代の13.6%、50歳代の7.1%、60歳代の2.4%、10歳未満及び70歳代以上の各々0.5%と続く。

個人ボランティアの職業別内訳は判明しているものに限ると、会社員が29.8%と最も多く、次いで学生(ここでは大学、大学院、短大及び専門学校生のことをいう。)の22.8%、公務員の15.1%、生徒(ここでは高校生、中学生及び小学生のことをいう。)の9.9%、自営業の7.7%、その他の6.1%、主婦の4.7%、フリーの2.7%、団体職員の0.7%、教職員の0.3%、医師・看護婦等の0.2%と続く。

個人ボランティアの都道府県別の内訳は福井県が6,172人(31.3%)と最も多く、次いで東京都の2,090人(10.6%)、大阪府の1,677人(8.5%)、愛知県の1,368人(6.9%)、神奈川県の1,256人(6.4%)、兵庫県の780人(4.0%)、滋賀県の764人(3.9%)、埼玉県の603人(3.1%)、岐阜県の588人(3.0%)、京都府の583人(3.0%)、千葉県の559人(2.8%)、三重県の369人(1.9%)等と続く。

個人ボランティアの他の災害における活動参加状況については、約15%の者が阪神・淡路大震災におけるボランティア活動に参加した経験を有することが判明している。

 

 

 

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