(2) ホテル出発時の斡旋要領
心構え
観光なりビジネスで来日し、それぞれの目的を果たして離日する客の心理的状況(達成感・満足感)に思いを致すとともに、出国斡旋をスムースに運び好印象をもって離日できるように誠意をもって斡旋する。
客もガイドもお互いにホテル出発から空港でのチェックインまでとにかく気がせくので、おたがいのイライラが思わぬ心理的/物理的トラブルにならないように心したい。忘れ物については、時間的に取り返しがつかないので特に気を付けると共に一つ一つの斡旋業務を落ち着いて、確実に励行する。
☆以上のことをここで特記しておく☆
荷物取扱
フライトchecked baggageとhand-carryの区別を明確にしておくこと。
そのためには、ポーターによって集荷されたバゲジを客に目認してもらう。別送用トラック手配の場合は、ドライバーに航空会社/便名、ターミナルビル(1タミ・2タミ)を再確認し、空港到着時のポーターとの連携を指示、TIPの支払い。
精算
P/Aの精算完了チェック。ルーム・キーの返却確認。マスタービルのチェックまたはサイン。
出発準備
人員掌握と共に、バス/セダンの乗車位置チェック。
忘れ物の再確認(とくにsafety boxからの貴重品の取り出し)
Travel Documents[旅券・航空券など]の所持再確認。
(3) 車中での案内
出国カード
パスポートに添付(stapled)されているE/Dカードの半券/出国カードの記入(又は記入済み確認・特に便名欄と行き先/Disembarkation欄が日本入国時を記入している人が多い)
注] 日系人などで、日本国籍の旅券を所持している場合は、米国のグリーンカード(ビザ代用)を所持していることを確認の上、成田で新たに日本のE/Dカードの記入が必要である事を案内する。
再両替
日本円から外貨への再両替は、出発ロビー内の銀行で行う。(ホテルではダメ)
コインは、最終的に空港内免税売店で使い果たすことを、また日本の紙幣は次の国で直接、現地通貨に両替可能であることを案内。
FLT案内
搭乗フライトの便名・出発予定時刻・到着地との時差・到着時刻/所要時間・食事サービス・乗り継ぎ便(cheked baggageはfinal destinationまでスルー)などの案内。
注] 米国内の最初の着陸空港で、米国税関の検査を受けることを、念のため案内する。
出国要領
成田空港へのTRF所要時間、検問ストップ、空港到着から出国審査手続き迄の手順を解説。