・ 外観の評価(振どう後、30秒から1分後が目安。)
◎ 混合水が一様に混濁している。細かい粒子が均一に漂っている。
○ 粒子の上昇が早く、上部が濃く下部が薄い状態で混濁している。
△ 表面に油層が形成され、間もなく下層から透明に近づく。
・ 付着性の評価(外観の評価後、アクリル棒を浸して実施。)
◎ 細かい粒子が表面に点在して付着している。
○ 粒子が一様に付着し表面が混合水の色に近い。
△ 油がべっとり付着している。
4 まとめ
検討結果から、参考資料IXのとおり、事故現場の油防除関係者を対象とした「油処理剤の有効性の簡易試験法」のマニュアルを作成し、合わせて同試験キットを試作した。
本試験法は、油分散剤と処理する油との相性を事故現場で調査することを所期の目的としていたが、本試験法を活用することで、低散布率または自然の風浪等における分散効果の確認、環境に与える影響の確認、事故に備えた事前の確認、研修・講習会での活用など幅広い活用にも応用できることが分かったので、これらを簡易試験等の活用法として本試験法に取り入れることとした。