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写真2-1-1 供試強力吸引車

 

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写真2-1-2 ホッパータンク

 

(2) 試験油

油木吸引試験で吸引する試験油は、油回収装置性能試験で用いた試験油3と同じものである。試験油の性状及び試験油の粘度をそれぞれ表1-1-1及び図1-1-2に示す。

 

(3) 強力吸引車吸引原理の概要

エンジンの出力をVベルトを介しルーツブロワに伝え、ルーツブロワが回転を始めるとレシーバタンク内が負圧になり吸引ホース先端より空気を吸い始める。この状態で吸引ホース先端を回収物に近づけると、吸引物は空気とともにホース内を通過し、レシーバタンクに運ばれる。吸引物は重量によりレシーバタンク内に蓄積されるが、重力分離できなかった微粉は空気とともに、2次キャッチャから4次キャッチャまで運ばれそれぞれの装置で分離される。また、強力吸引車は空気輸送方式であるため、液体、粉体及びホース内を通過するものであれば採石等の個体でも吸引可能である。吸引性能は風量(m3/min)が大きいほど高くなり、また、この特殊な原理から揚程10m以上での吸引も可能である。強力吸引車の概要を図2-1-1に示す。

また、強力吸引車と外見が酷似している特殊車両に「バキュームカー」がある。バキュームカーの吸引原理は図2-1-2に示すように、真空ポンプが回転し、タンク内部の空気が外に排出されるとタンク内は減圧され大気圧より低い状態となり、タンク内と外の圧力差が生じる。

 

 

 

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