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・ 油を回収し易い水域に導く。

・ 油の影響を受け易い地域を保護するために流向を変える。

・ 油を流速の速い水域から、油のくぐり抜けの少ない水域に導く。

・ 運河等の水路において、オイルフェンスを相対する岸から交互に展張する。

 

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図1-3-25 誘導展張

 

(5) 曳航展張(U字形曳航展張)

風や潮が速く一定個所に固定して流出油を包囲することができない時、または流出油が拡がっている時に、オイルフェンスを0.5m/sec以下の低速で曳航する方法で、この方法は開放された海域で初期の段階に使用される。図1-3-26に曳航展張の概要を示す。

 

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図1-3-26 曳航展張(U字形曳航展張)

 

(6) 流し展張

潮の流れが速いか、オイルフェンスの曳航には水深が深い場合に、流出油をオイルフェンスで包囲して回収作業の間そのまま海面に漂流させておく方法で、漂流の速度は錨や浮きを使用することにより調整し、浅い水域ではチェーンの長さやその他の方法で同様に調整することができる。図1-3-27に流し展張の概要を示す。

 

 

 

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