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図1-3-23に待受展張の概要を示す。

潮流がある水域では、海水の反対側の流れに対処するために流出源の反対側にもう一組のオイルフェンスを設置する。

 

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図1-3-23 待受展張

 

(3) 閉鎖展張(海峡及び河川における展張)

狭い海峡や河川における流出の拡がりは、水の流速にもよるが適当な角度にオイルフェンスを展張して防ぐことができる。この場合には図1-3-24のように他船の航行を妨げないための水路を中央部に設けねばならないが、潮の干満によって陸岸の係船施設のフェンスの接続個所から油が逃げないように注意しなければならない。

 

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図1-3-24 閉鎖展張

 

(4) 誘導展張

流れが強く油の包囲や回収がうまくできそうにない場合、また、保護水域から離れた水域に油を誘導する場合等次のような時に、オイルフェンスを流れに対し斜めに展張して油の流向を人為的に変化させる方法である。図1-3-25に誘導展張の概要を示す。

 

 

 

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