(2) 構造による分類2)
現在、開発製造されているオイルフェンスには多くの種類があり、その構造もメーカーによって様々であるが、オイルフェンスは、その構造の違いにより次の3種類に大別される。
1) 固形式オイルフェンス(固形浮体式)
適当な大きさの発泡スチロール等、海水より密度の小さい発泡固体を、耐水性、耐油性を有する布地(ポリエステル等)で覆った浮体と、同じく耐水性、耐油性を有する布地の下部に重りを取り付けたスカートから成る構造のオイルフェンスを固形式(固形浮体式)オイルフェンスという。図1-3-1固形式オイルフェンス参照。
2) 充気式オイルフェンス(充気気室式)
耐油性、耐水性を有する布地で作られた気室に低圧の圧縮用ブロアーにより空気を充填し膨張させた浮体と、耐油性、耐水性を有する布地と同下部に重錘等を取り付けたスカートから成る構造のオイルフェンスを充気式(充気気室式)オイルフェンスという。図1-3-2充気式オイルフェンス参照。
3) 衝立式オイルフェンス
水面上下部が一体となった衝立状のものに、この衝立が沈まないように海水より密度の小さい発泡スチロールのような浮体を取り付けたオイルフェンスを衝立式オイルフェンスという。