我々共和党は、一方でビル・クリントンは景気拡大を妨げるようなことはしなかったということでは、悔しいけれども尊敬はしております。また、彼の政策の中身をみますと優れた共和党員だったということがいえます。基本的には、共和党の政策を遂行してきたわけです。ですから、共和党の政策に対して、彼は評価をしたということはいえると思います。彼はレーガノミックスを続けた、レーガン=ブッシュ経済政策を継承した。そして彼らが始めたことの手柄をクリントンが享受しているというふうに我々は見ているわけです。いずれにしても、これは我々の政策の勝利を表しています。これはクリントンが認めているところなのです。民主党は、自分たちの政策で勝てないので、相手の政策を取って自分たちの政策だと吹聴するということをしたのです。ですから、多くの共和党員は、そして多くのアメリカ人は、クリントンは共和党の政策を盗んだと言っているのです。
彼は最もテレビ写りのよい、またカリスマのある、そしてアメリカの歴史上でも優れたパフォーマーだといえると思います。私もレーガンが優れたパフォーマーだと思っていました。ハリウッドではBクラスの俳優だったかもしれませんが、大統領としてはAクラスだったと思っています。恐らくビル・クリントンはロナルド・レーガンを見ながら、相当メモをちゃんと取って、彼のスピーチを聞きながら勉強をしたのでしょう。そのお陰でクリントンは支持を得たのでしょうが、ベスト・パフォーマーであると思います。その点では評価すべきだろうと思います。共和党員も彼に票を投じたものもいますから。ただありがたいことに、彼はもう近々去ります。そうすれば、アメリカの政策、政治も正常な状態に戻るのです。
我々は新しいロナルド・レーガンを探しています。白馬にのって登場し、我々を再び勝利に導き、またアメリカ国民にテレビを通じて我々に対し親近感をもってもらえるようにできる人物を期待しているのです。私は疑わしいと思いますけれども、それはジョージ・ダブリュ・ブッシュ、つまり前大統領の息子かもしれないという人がいます。ただ、共和党が彼を指名する可能性は十分あると思います。ブッシュ=ドールというチームで2000年を闘うことになるかもしれません。いずれにしても共和党が初めて女性を大統領・副大統領のチーム、候補として挙げる可能性はあると思います。私の予測では、共和党から、初めての女性の大統領、それから初めての黒人の大統領を出すことになるだろうと思っています。これらの人々が選ばれるためには、共和党でなければならないと思っています。
