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本年度は従来からの担当である有馬に東京都教育庁より中村、柳が派遣研修で加わり、3名で各地の学校や教育委員会などを回ってボランティア教育推進を行っている。

 

学校に対しては中村、柳が入ったことで、特に東京都内を中心に、校内研修会やモデル作りを企画し、実践に向けて働きかけている。そのために旧知の教師のいる学校や先駆的な取り組みをしている学校を重点的に選んで、小学校から高校まで幅広く足を運んでいる。

実際にボランティア体験学習を実施している学校へ行って話を聞いてみると、初歩的な段階から、次々に学習を発展させている段階までさまざまな取り組みがあることがわかる。全体の傾向としては、小学校、中学校、高校と進むにつれて学校全体の取り組みが少なくなっていく。高校では教科の専門性が高い分、その壁を越えるのがなかなかむずかしいようである。

各学校での取り組みが基礎的な段階からより進んだ段階になるよう、また一人の先生や一つの教科の取り組みが地域を巻き込んだ学校全体の取り組みとなるよう、これから積極的に働きかけていきたい。

 

教育委員会や公立・私学の教育研究所に対しては、教員向けの研修会の中にボランティア教育推進の企画を取り入れてもらうように働きかけを続けている。

小・中学校では2002年から、高校では2003年から施行される新学習指導要領に初めて「ボランティア活動」が取り上げられ、「総合的な学習の時間」での学習活動例として、環境や国際理解などとともに「福祉・健康」が挙げられている。我々にとってはまさに追い風である。小・中学校では総合的な学習の時間の準備もはじまっている。指導主事だけではなく、各学校の管理職や教育課程担当者も含めた研修会の実施に向けて努力していきたい。

教育担当では、このような直接的な活動とともに、児童・生徒のボランティア活動がさらに広がるように、行政の生涯学習課や地域の青少年育成団体にも働きかけを続けている。

(中村豊/柳久美子)

 

スタッフ紹介

この春から正規職員が5名増えました。

 

財団はさまざまな形でご支援を頂戴していますが、企業、自治体等から貴重な人材を派遣いただくこともその一つです。今回は、この春より出向者も含めて新たに正規職員となりました5名をご紹介します!

 

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●高田信子

(ふれあい社会づくりグループ)

奈良リーダーの片腕として奮闘中。60歳代オジサマキラーとしての噂もあり!?当事者の立場を忘れない福祉への思い入れには並々ならぬものが感じられます。バイタリティーがありちょっとユニークな彼女の、時に冷静な発言にも注目。

 

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●中村豊

(組織づくり支援グループ兼社会参加システム推進グループ)

東京都教育庁から長期社会体験研修の一環として当財団に。この3月までは江東区内の中学校教壇に立っていました。環境変化への対応も素早く、持ち前のフットワークの軽さと、物腰のやわらかさが何とも魅力的。しかし、実は、勝負師という顔も持つ!?。

 

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●丸毛(まるも)信樹

(自治体プロジェクト)

最愛の妻と子供を京都に残し府庁から1年間の出向。自治体プロジェクト担当として全国都道府県を飛び回っています。カラオケはプロはだし。甘い声で女性スタッフを魅了する一方で、その当時の社会情勢のコメント付きで盛り上げてくれます。

 

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●柳久美子

(社会参加システム推進グループ)

本業は高校体育教師。財団では各地の中学・高校を訪問し、ボランティア教育の推進と情報の収集に取り組んでいます。こんな先生に習ってみたかったなぁとみんなに思わせる、懐の深い、温かな人柄。アウン・サン・スーチー女史似の美しい笑顔もまたステキなんです。

 

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●山本千恵

(地域協同推進プロジェクト)

神奈川県庁から出向してきた若き女性ホープ!福祉の仕事をするのが夢だったという彼女、その天真らんまんな笑顔は、自然に周囲をなごませてくれます。そんな彼女の、もう1つの夢は浜松町の立ち飲みスタンドで一杯やること。道連れ求む!?

 

 

 

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