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ふれあい社会づくりグループ

 

ここまでやってきました

ふれあい社会づくり事業の進捗状況

 

期末期首は、毎年のことながら大騒ぎ。特に、ふれあい社会づくりグループとしては、平成10年度でいえば、6つの事業のうちの4つを助成金・補助金で推進せざるを得ないこともあって、3月から4、5月にかけては、その報告書や経理関連の作業に追われ、また、新年度の事業計画などの提出もあり、毎日が戦争状態。その上、介護保険やNPO法(特定非営利活動促進法)との関連での作業も山積み。一方、新スタッフも加わって、イザ、これから、と思えば、もう夏!そんなふれあい社会づくりグループの近況をほんの少しご紹介します。

 

●ふれあいネットワーク事業

難航したのがネットワーカー養成のためのマニュアルづくり。サービスが必要な人にとって、必要なサービス提供機関間でネットワークできる仕組みをつくり、また、足りないサービス創出への働きかけを行い、さらに、そのネットワーク化を図る人、すなわち、ネットワーカーを養成しようということで、2年間の調査研究の結果を基にマニュアルづくりに入ったものの、なかなか原稿が思惑通りにいかない。このマニュアルをもとにネットワーカー養成講座を行っていこうとするものだから、編集者との押し戻しもあり、さらに悪いことに、介護保険との関連で「指定事業者」をめざすNPO(非営利団体)のためのマニュアルづくり作業と重なって時間も知恵も四苦八苦状態。エッ、それで、そのできは?なんて恐ろしいことを聞かないで!完成度は、いずれも3割を5割に引き上げるのに精一杯で…。

 

●ふれあいネットワーカー支援事業

ネットワーカーが地域で機能していくためには、情報系の整備が基本的に必要という委員会等の意見を受けて、1地区に限定して、社会資源とニーズとの両方から検索できるソフトを開発し、それをCD-ROMに。この狙いの根本にはネットワーカーが機能していくため、ということがあるが、その前提は情報の公開化と共有化であり、また、自治体等が介護保険制度に合わせてソフト開発を行っていく際に、当事者サイド、市民団体サイドからの視点を取り入れてもらうための、いわば、プレゼンテーション用(自治体等への説明として)のひな型として開発したもの。入力にあたっては、一昨年に調査したデータでよいというわけにもいかず、データの確認・更新のための作業に。とにかく、民間で調査する場合には相当の体力が必要と実感すること再々。

ところで、コンピュータ音痴ではどうにもならず、新人スタッフの高田が、外部スタッフの川崎敦子女史や新名正弥氏らの力を借りてなんとか完成の方向へ。世田谷の各関係者の皆々様、ご協力をありがとうございました。また、従前から調査にご協力をいただきましたボランティアの皆々様、大騒ぎして調査し、マッピングした結果の一部の成果ができてきました。本当に感謝しています。

 

●その他の事業

ふれあいボランティアシールパイロットモデル事業は、今年度も継続。ふれあい切符推進事業は、マスコミはもとより、議会事務局や自治体、あるいは介護保険の枠外サービスを行おうとするところや、高齢者の生きがいづくりを模索したり子育て支援グループや個人の方々からのお問い合わせが増えており、今年度はアンケート調査を実施の予定。また、NPO関連では、いよいよ、税制上の優遇措置に向けてのロビー活動(要請)等も。(奈良 環)

 

社会参加システム推進グループ

 

教育委員会・学校への取り組み状況

 

本年4月より東京都教育庁の1年間の派遣研修により中村と柳の2名が社会参加システム推進グループの一員となりました(うち中村は組織づくり支援グループと兼務)。学校という教育現場から一転し、市民参加型の非営利団体でボランティア教育の推進という新しい体験をして早5か月。今回はその両名が近況を語ります(P5「スタッフ紹介」と合わせてご参照)。

 

 

 

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