日本財団 図書館


演劇を切り口にした、「芸術ビレッジ」を作り上げたい

 

「生の人間の演じる舞台というのは、子供たちの心に直接訴えかけることができるというよさがあると思うんです。生きる上では、喜びや悲しみ、怒りといったものがあることを、理屈ではなくて感情体験でき、さらには第三者の目でそれを見る"ゆとり"の生み場でもありますからね」

演劇の魅力について、こう語る浅野さん。

さらに、舞台から手渡される感動を素直に受け止めることで、子供たちは子供本来の自由であるべき想像力、夢、空想などを育てていくことができるのではないかとも。

「感動というのがもしも"点"だとしたら、点をたくさんつなげれば線になる。線をつなげれば面にもなるし、立体にもなる。そういう形で心も、知性も、人間性も養われていくものだと思うんですよ。だからこそ、私たちは子供たちに感動を与えられる、燃焼度の高い作品を作り続けていかなければならないんです」

そのプレッシャーが、また明日への仕事への情熱のエネルギー源にもなるのだろう。

子供たちの心の荒廃が伝えられる今日、感動体験の場をさらに広げていくためにも、くぬぎ林に、いつでも演劇が見られる、いつでも演劇を教えてもらえる、いつでも演劇についての書物に触れられるといった、演劇を切り口にした青少年のための『芸術ビレッジ』を作り上げたいと、浅野さんは今後の抱負を語る。

「半世紀かかってここまで来て、学校の教科に演劇を取り人れようという動きが出てくるなど、ようやく世の中が、私たちがめざしてきた方向に進んできたのだから、ここで立ち止まってしまっては、今までの半世紀が無駄になってしまう。だから、『らくりん座』の存在価値をもう一度見つめ直す意味でも、この先の展開を考えていかなければならないと思うんです」

一途に演劇に生き、若い劇団員たちから「スーパー峪辧廚箸里△戚召埜討个譴討い訐?遒気鵑蓮△澆困澆困靴ご鏡?伴磧垢靴す堝偉呂鮖?辰董◆崟験狂縮髻廚凌完婬い如?薹爐隼匐,燭舛量斉?里燭瓩法△海譴?蕕眩?蠡海韻討い海Δ箸靴討い拭」

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION