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渥美雅子さんご夫妻の共著『別れる夫婦・別れない夫婦』(成星出版)の中に、人は年を取ると「ざんまい族」と「お助け族」に分かれるという話が載っていました。趣味や楽しみざんまいに過ごす人たちと、ボランティアのように弱い立場の人や困っている人のために何かしてあげようと活動する人たちのことですが、あなたは長い看護の経験を生かして、その面のボランティアの仕事に自分を生かすようにしてみてはいかがですか。

自分はもうこの世の中で必要がない人間だなどと考えてはいけません。必要でない人間なんているはずはないのです。

永六輔さんの「生きているということは」という詩に感動しました。ご参考までにご紹介します。

「生きているということは/誰かに借りをつくること/生きてゆくということは/その借りを返してゆくこと/誰かにそうして貰ったように/誰かにそうしてあげよう/生きてゆくということは誰かと手をつなぐこと/つないだ手のぬくもりを忘れないでいること/めぐりあい愛し合い/やがて別れの日/その時に悔やまないように/今日そして明日を生きよう/人は一人では生きてゆけない/人は一人では歩いてゆけない」

 

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