(1999年12月6日付読売新聞)
二〇〇〇年度から「学校選択制」が導入される品川区で、十二月一日現在の入学希望先の登録状況が公表された。
これまで子供が進学する小学校は居住地によって決められてきたが、品川区では来年度から、区内の四〇の小学校を四ブロックに分け、新入学児童の保護者がブロック内の学校を選択する。
品川区学務課によれば同区では、個別指導の充実、教科専任制、小中一貫教育、小学校における外国語教育、公開講座の実施など、特色ある学校づくりを推進しており、その一環として、教育内容により小学校を選択できる同制度を導入するという。地域のつながりが希薄になるのではとの声もあるが、「学校単位という狭い地域を脱却し、町内会や学校同士の連携などによってむしろ良い方向へ向かうことを期待している」(学務課)
「学校選択制」は品川区に引き続き、東京都日野市でも二〇〇一年度からの導入が決まっている。保護者もしっかりとした教育方針を持ち、学校の特色を理解して魅力ある教育の場づくりに自ら参加する姿勢が求められているといえよう。