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ほとんど飛び込みの状態で、お願いに参上しましたが、断られたことはありません。どの施設でも快く私たちの主旨を理解していただき、生徒たちを迎え入れてくれました。

 

福祉教育推進委員会の役割

活動計画、予算案作成、事前・事後の指導、施設との連絡調整などは福祉教育推進委員会(職員七名)で行っており、各クラスの福祉委員が一般生徒に情報提供を行います。

夏期体験学習は大勢の生徒が参加するので、学校長、教頭、および推進委員の職員が施設を巡回します。最近は保護者のお母さん方も、協力してくれるようになりました。

学校が地域ボランティアの活動拠点となるためには、(今後は、生徒だけでなく保護者や地域住民も対象にしたボランティアコーディネートを考える必要があるかもしれません。

 

◎最後に

参加生徒が多いので、年に一件くらいのトラブルは覚悟しています。施設にご迷惑をおかけしたこともありますが、多少の失敗や事故を差し引いても、得られるものの絶対値が大きいことは言うまでもありません。

生徒たちの体験記の中には「障害者に対する偏見が無<なった」「福祉は私たちにとって身近な問題だった」という感想がつづられています。また、多<の生徒が、「私たちも役に立つことができた」と自分自身を評価している点は、まさにボランティア学習の効果といえるものです。

 

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