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企業ボランティア

 

社員が育てる1口100円の゛ありがとう運動"基金

綜合警備保障株式会社

 

綜合警備保障株式会社の社会貢献活動は、従業員からの協賛金をもとにした「ありがとう運動」基金により行われている。これは、同社創業者の故村井順氏が提唱した「ありがとう運動」の基本理念「国家および社会から日々受けている恩恵に感謝し、"生かし生かされているありがとうの心"を具体的こ実践、社会に奉仕すること」を目的としている。少しでも恵まれない人の役に立とうと社員が給与の中から積み立てた基金である。一九六七年に設置されて以来三三年、寄付総額は約一億三七〇〇万円に達し、その運動は世界規模で続けられている。

社員は入社時研修において「ありがとう運動」の趣旨、活動内容などについても研修を受け、その後趣旨に賛同した社員から「ありがとう運動」基金加入の申し込みが行われるという仕組み。強制はしていないがほとんどの社員が申し込むという。毎月の給与の中から一口一〇〇円が自動的に控除される。一口一〇〇円にしたのは誰でも気やすく参加できるため。もちろん一〇□、二〇口の人もいる。宝くじが当たったから寄付しましょう、旅行会や忘年会の会費が余ったから送りますよ、といった申し込みもある。

 

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(左から)本田泰三さん、上野敬史さん、岸悌二さん

 

もちろん、会社からも随時別途社会貢献への寄付は行われている。基金は総務部こある事務局で管理される。運営活動並びに事業資金の使途は評議員会の審議により決定され、一年間の活動は決算報告とともに社内報等に掲載される。

 

 

 

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