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「唯一、私を認めてくれている人がここにいる」とうれしかったですし、励みになりました。中学校から生まれ変わってがんばろうと思いました。個人的なお話で失礼いたしました。では最後に、心の教育について日本の何がどう変わるのか、堀田さんいかがでしょうか。

 

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堀田 今、閉塞状態といわれていますが、これが破れると思います。なぜ閉塞状態かというとみんな金と地位ばかり考えている、これは昔の教育の価値基準であって、これから日本が求めるもの、それは心です。人それぞれの心の豊かさ、みんなが輝いて生きる社会ですね。それしか日本社会が明るくなる道はないし、その心の豊かさを創り出すのが心の教育であると私は思っています。

杉浦 ありがとうございます。では東京都の先生方に教育長からメッセージをお願いできますか。

中島 ひと言でいえば、先生自身が学校教育に自信を持ってほしい、自分の学校に誇りを持ってほしいということです。子供にわかりやすい授業をやることが、ひとつの大切なことだと思っていますし、自信を持って子供に向き合えるような方法でやっていただければと思います。

堀田 中島教育長さんは、さわやか福祉財団に柳先生と中村先生を研修に派遣してくださったすばらしい方です。どうぞ拍手をお願いいたします(拍手)。

杉浦 今日ご出席の先生方のクラスにもきっと手に負えない子、いたずらっ子がいると思いますが、いずれ教育長のようなすばらしい方になられるかも知れませんし(笑)、ぜひその子たちもずっと丁寧に見守って育てていっていただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました(拍手)。

 

(本稿は、99年11月29日に行われた「第5回スクールボランティアサミット」のてい談の内容を一部編集要約して掲載したものです)

 

 

 

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