特徴の二つめは、これらの活動のほとんどが生徒会本部の取り組みになっていることです。
具体的には、生徒会本部が実施要項を作り、全校生徒に参加を呼びかけ、それに応じて十数名から時には百十数名までの応募があります。年間を通してさまざまなボランティア活動があるので、生徒はそれぞれの希望によっていろいろなボランティア活動を体験することができます。ほとんどの生徒が在校中に一回は何らかの活動に参加しています。中には、すべての活動に参加する生徒もいます。またボランティア活動には地域の人たちの協力が不可欠ですが、本校の学区域の方は本当に協力的です。地域での本校生徒の活躍を見て、新たに協力を要請されてはじめたボランティア活動も少なくありません。参加した生徒は、次のような感想を述べています。
「私がボランティアするというより学ぶことの方が多かった」「障害者の人とコミュニケーションができたことがよかった。また、今まで人の役に立てたと思ったことがあまりなかったので、少しでも役に立ててうれしかった」(「ひまわり号」ボランティア)、「仕事をして働くことの大切さを学んだ。大変なことも多いけど、うれしいこともたくさんあることを学んだ」「子供の目線で話すことを教わったので、そうしてみると自然に子供たちが寄ってきてくれた」(保育園ボランティア)