東京ガス株式会社、お役所的な堅い会社と思われる方が多いだろう。しかし、ガスや調理器具を通じて家庭の奥様にはおなじみの会社である。同社広報部社会文化センターのみなさんにお会いした。
「当社はガスを通じて日々の暮らしに密着し、地域とも密接につながっている企業なんです。ボランティア活動もガス検針員などが巡回時にお年寄りの手伝いをしたことがきっかけで現場から動き出したものです。彼らは毎月ガスの使用量を計るため各家庭を訪問します。その際、一人暮らしのお年寄りに今困っていることを聞き手伝ってあげていたんですね。商品の性格上から自然にやっていたんです。だから手づくり感覚の地味な活動が多い。長い間続いているものが多いのも特徴でしよう」と石川秀隆所長。鯏賃抻劼気鵑?海韻襦｣
「当社の活動は、一時期社会貢献活動が世にもてはやされた時にその波に乗って何かをはじめたというのではなく、もともと土台があったんです。企業が企業市民をうたう時代がその後に来たと自負していまず。だから強く、長く続いた活動ができたと思うんです。たとえば、陶芸コンクールは三三年前からやっています。まだメセナなどという言葉がない時代です。子供たちの豊かな人間生を育むことを目的に小中学生を対象に開催しています。開催当初は三八校でしたが今は二四〇校近くが参加していまず。その中から陶芸家や美術の先生も生まれているんですよ」。
