日本財団 図書館


027-1.jpg

 

現役時代からボランティアとかかわりを持ったおかげで充実した第二の人生を送っています

 

ボランティアで圧倒的なパワーを発揮しているのは、何といっても女性であるが、昨今は少しずつ男性の参加も増えてきた。だか、その多くは定年退職者であり、現役のうちから活動している人はごくわずか。そんな数少ないサラリーマンボランティアの一人として、若いうちから活動をはじめ、その延長線上で退職後も充実した人生を過ごしているのが神奈川県横浜市在住の斉藤修悦さん。彼の生き方からわれわれが学ぶものは殊のほか多いと、取材を通してつくづく感じ入った。

取材・文/城石眞紀子

 

横浜市のはずれにある瀬谷区に住む斉藤さんを訪ねたのは、小春日和の十一月中旬のこと。前日、海外から帰国したばかりだというのに、斉藤さんはその疲れも見せず、いつも送迎のボランティアに使っているというマイカーで最寄りの駅まで出迎えてくれた。

「ぼくは今、国連ユニフェムを通して、開発途上国の女性の自立を支援する『ユニフェムよこはま』で総務部門の役員をしているんですが、今回は支援国の実情把握のために、ネパールに一週間ほど行ってきたんです。やはり現地を視察すると、いろいろと考えさせられることは多いですね」

聞けば、現在斉藤さんは、お年寄りのデイサービスを行っているボランティアグループ『もみじの会』の会長にはじまって、瀬谷区のボランティア団体が一堂に会して情報交換を行う『ボランティア連絡会』の会長、出身地の秋田県田代町の関東地区在住者のためのふるさと会『東京田代会』の役員、そして、この『ユニフェムよこはま』の役員を務めるなど、多方面で活躍。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION