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それが、これまで述べてきたようないろいろな局面において、社会の変化を引き起こすと予測されるのである。

日本人が「個」を確立するということは、西欧先進諸国の人々と同じ基本的な価値観を持つということであり、それによって、日本人は、世界の先進諸国との連携を深めることになる。また、東南アジア諸国も、程度に差はあれ、同じ方向に進んでくるのであり、従って彼らとの連携も強まっていくであろう。

そのような流れの中で、私たちが展開しているふれあいボランティア活動も、世界の共感を得て、国際的な輪を広げるに違いない。二〇〇〇年は、そういう動きの芽も出はじめる年だと思う。

介護保険制度の定着までには、まだまだ紆余曲折もあり、市民が相当がんばらなければならないであろうが、高い視点から世の流れを見れば、私たちの運動の方向は、着実に流れをとらえていると断言できる。

目先の動きにまどわされ、くじけたりすることなく、自分たちの力を信じて、今年も一緒に前進していきたい。

 

 

 

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