日本でも、同じ現象が起きるであろう。
特に、まだ家父長色の残る地方において女性が経済力をつけると、一挙に家父長的な感覚を払拭させる可能性がある。稼ぐことをよりどころに威張っていた男は、稼ぐ女に弱いのである。
新しい市場の創出
介護の市場規模は、相当なものとなるであろう。
しかも、それは、建設を主体とする公共事業と異なり、需要はすべての地方で、継続的に起きてくる。そして、供給するための労働力は、性別や年齢の点において、建設業と異なり、非常に幅が広い。
これは、地方経済を活性化させ、地方救済のための公共事業の必要性を減少させるであろう。
日本社会の変化と国際的連携
公的介護保険制度が定着していくことにより、人生の最終局面における精神的自立が保障されると、日本人の「個の自立」意識は、相当のスピードで確立されるであろう。