喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記
活動をする中で今まで知らなかった喜びや出会いが得られました
市民互助型団体『北河内たすけあい』(大阪)
「今年の三月に会員さんの一人が亡くなったんですが、その方とのお付き合いは二年八か月にも及び、その間週六日、食事作りや掃除、洗濯などの生活全般のサポートをしていただけに、身内を亡くしたような悲しみでした。でもその一方で、九〇歳という高齢で、一人暮らしだったにもかかわらず、“入院や施設は絶対イヤや”と常々言っていたおじいちゃんを、亡くなる前日まで在宅で支え、そして看取ることができたことに対する充実感も大きかった。きっと、穏やかな気持ちで逝かれたんじゃないでしょうか。ほんの少しの手助けと、周囲の人たちとの心のふれあいがあれば、年を取っても自分の家で自分らしく生活できることを、おじいちゃんは身をもって私たちに教えてくれました。そういう意味では、本当に得難い出会いだったと思います」
これまでの活動で印象に残っていることは? との問いかけに対して、こんなエピソードを紹介してくださったのは、市民互助型団体『北河内たすけあい』の代表を務める富田妙子さん。