いい表情を目標にいつまでも上り坂にいることができるし、表情に気を使っている人とそうでない人の間には大きな差が出てくるのです。また表情はひとりでつくるものではありません。相手があるから表情が生まれ、その表情によって周りの雰囲気も左右される。コミュニケーションを取っているという意識の下での表情と、自分の中だけにいる時の表情は違うし、コミュニケーションを取ろうと思う気持ちがあればそれは必ずいい表情に出ます」
それが実はコミュニケーションの第一歩。もちろんあまり人にかかわりたくない気分の時もあるし、人に踏み込まれるのを好まない人もいるからそれを見極めることは必要だが、日ごろから多くの人との交流を心がけ常にふれあいの心を持つことが、いい表情をつくり、ひいてはいいコミュニケーションを生みだす源である。加えて相手に対する気配りを、言葉や情報にふさわしいイントネーションで表現し、相手の言いたいことを共に築き上げていく“聞き”の姿勢、これが円滑なコミュニケーションへのステップということなのである。
いいコミュニケーションは、ふれあい社会の神髄。誰もが日ごろからのちょっとした心がけで、コミュニケーション度を高めることができるはず。新しいふれあい社会に向けて、再度コミュニケーションの大切さを考えてみませんか?
あなたのコミュニケーション達人度は?
●あなたは聞き上手ですか? 人の話を遮ったり、あるいは無表情で黙ったままではありませんか?
●日本語は気配りの言語。会話の中に相手を思いやるひと言を添えていますか?
●家族団らんの時間は多いですか?
●ボランティア活動をしていますか? あるいは世代を超えた多彩な交流の場を持っていますか?
●話をするときに、話し方や顔の表情、身振り手振りといった「非言語」にも気を付けていますか?
●相手とコミュニケーションを図ろうと思う積極的な気持ちを常に持っていますか?