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そのため日本人はその微妙な表情の変化を読み取る能力に優れているとも。「人間にとって唯一裸でさらけ出している部分が顔です。しかも相手の一番見やすいところにあってたくさんの情報が集中している。顔はもっとも感性的なコミュニケーションツールですよ」

 

生き生きとした表情をつくるには?

顔の表情が生き生きするのも衰えるのも、すべては表情筋という筋肉次第。歯科医であり、スマイルドクターとして活躍する松尾通さんによれば、これを意識して動かせば表情も豊かになるし逆に放っておけばただ衰えていくばかりとか。顔はコミュニケーションの大きな武器。今日から早速鍛えよう!

 

●活性化マッサージの方法

1]額…指先を左右の眉頭から上へ向かってすり上げる。いったん止めて、額の生え際に沿って外側に指先をすべらせ、こめかみの部分で静かに押さえる。

2]目…指先で左右の目頭を押さえる。目頭→上まぶた→目尻→下まぶたという順に、目の周囲をグルッと回るように。

3]頬…左右の指先であごの先から耳の下、左右の口角から耳たぶの前、左右の小鼻からこめかみに向かって、それぞれらせんを描くようにすり上げる。筋肉を上へ上へと引き上げるように。

4]口…指先で下唇の下にあるくぼみから、左右それぞれの口角を通って上唇の上の溝まで半円を描くように。

5]首筋…手のひらを使って、首筋を心臓に向かってマッサージ。

6]耳…親指と人差し指で耳たぶをはさみ、親指のはらを使って、耳の下から上までの裏側をらせんを描きながらすり上げる。

 

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松尾通著「幸せの顔づくり」(家の光協会)より

 

ふれあいの心はいい表情をつくる

 

それだけに、「いつでもコミュニケーションを取れるように心がけていることはふれあいのあるコミュニティをつくっていく上で非常に大切なこと」と原島さん。

「顔は若いうちがピークで年を取るにつれて下り坂という印象がありますが、表情はそうではない。

 

 

 

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