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喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記

コツコツとでもいいから質の高いケア、満足のいくサービスを提供できる団体に育てていきたい

地域たすけあいネット『さわやか埼かつ』(埼玉県)

 

「地域には主婦や退職者などの潜在パワーが埋もれている。それを生かして自己実現の手助けができるのが、市民互助型団体の一番のメリットではないでしょうか。会員の中には、“この活動に参加したことで、自分のまったく知らなかった世界を知る機会に触れ、人生を問い直すきっかけになった。これから自分に何ができるか不安でもあるけれど、期待も大きい”とおっしゃる方もいます。

私は基本的には、継続的に活動していくには、有償非営利の市民活動は大事なものだと考えています。生きがいというのは、相手に喜んでもらえるとか、社会の中で役に立つということのほかに、多少なりともお金をもらえるということによって発生する部分もあるでしょうし。一つだけではなく、二重、三重の喜びがあれば、ますます生きがいは強くもなる。そんなふうにして、みなさんが活動を通じて生きがいを実感し、持てる力を出して活動していくことが、結果的には“参加する福祉”の時代をつくることにもつながると思うんです」

 

歯切れのよいキビキビとした口調でこう語るのは、埼玉県久喜市で、広域住民対象の在宅福祉サービス団体『さわやか埼かつ』の代表を務める田ロ渡美子さん。

 

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グループワーク発表の様子。

 

 

 

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