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会ではよりよい地域福祉をめざして、組織としてボランティア活動をする方針を決め、そのためにまずは、「本当のボランティア活動とは何だろう」を基本に、保健・医療・福祉などについての勉強会を月一回のぺースで開催することを決定。講師を招いて話を聞いたり、講演を聴きに行ったり、ボランティアに必要な技術・知識・理念などについての資料を持ち寄り、互いにレクチャーをし合ったりもした。「そんな時に堀田理事長が徳島へ講演においでになったんですが、地域で人々が共に生き、暮らしていくためには、互いに支え合うことはごく当たり前のことであり、ひいてはそれが心豊かなふれあい社会をつくることになるというお話に感動しましてね。そして、会員制の在宅介護支援団体こそが、自分たちが模索していたボランティア活動のあり方だと思い、団体を設立することに決めたんです」

行政の人間が有償ボランティア活動などしてもいいのかといった批判の声もあったというが、「福祉の現場で働いているからこそ、ボランティア活動の必要性が身に染みてわかる」との信念を貫いた麻野さんだった。

 

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デイサービスのひとコマ。

 

 

 

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