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1995年7月

保険・医療・福祉等について、月一回の勉強会とボランティア活動を行うメンタル・フレンド『あじさいの会』を発足。

96年3月

『さわやか高知』にて研修を受ける(会員8名)。

6月

さわやか福祉財団主催のリーダー研修会(広島)に参加(会員3名)。

97年2月

さわやか福祉財団主催のリーダーフォローアップ研修(東京)を受講(会員1名)。

4月

『さわやか徳島』発足。

 

誰かの役に立っているという実感が生きる喜びにつながる

 

こうして一九九七年四月に発足した『さわやか徳島』には、現在、三四世帯一〇七名の会員が参加。活動内容としては、在宅ケアや病院や施設への送迎から、家族や医療関係者との連携を取っての死への看取り(ターミナルケア)までを支援。また、『あじさいの会』を引き継いでの月一回の学習会のほか、介護・看護などの研修等にも取り組んでいる。さらに昨年四月からは、月一回のデイサービスも開催することとし、同時に六〇歳以上の会員を対象とした『さわやかシニアの会』も設立した。「シニアの会には、主にデイサービスの企画・運営をお願いしています。というのも、六〇歳というのは社会的な定年を迎える年ですが、だからといって、精神的にまで定年してしまうようでは困る。年を取っても尊厳を持って生きるためには、健康に生活ができる"健康寿命"を延ばすことが不可欠ですが、そのためには、自分が誰かの役に立っていることが実感できるような社会的活動をする必要があると思ったものですから」

麻野さんの思惑どおり、シニアの会のメンバーは、どうすれば参加者が楽しいひとときを過ごせるか数々のアイデアを練ったり、また介護や看護の勉強会にも積極的に参加。デイサービスを企画・運営することが、今や彼らの生きがいにつながっているという。さらにこのデイサービスは参加する側にも効果が大きかったことを、麻野さんはこんなエピソードを通じて語ってくれた。

 

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一人の思いがみんなの思いに。『さわやか徳島』は着実に地域をやさしさの芽で包んでいく。

 

 

 

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