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そもそも「少人数で共に暮らす」という概念以外、多様な応用型で広がっていくグループホーム。呼称も、グループハウス、グループリビング、あるいはコーポラティブハウス…等とさまざまある。それぞれのネーミングには、「名付け親」の微妙な機微もあるようだが、当財団では、これらを一括してグループホームと総称している。

グループホームは、ご存じの通り、北欧のスウェーデンで痴呆高齢者の介護に効果があると広がってきたもので、日本でも、従来は心身障害者の分野で実戦、自立を支援する拠点としてあるいは痴呆高齢者のためのケア型施設として採用されてきた。ところが、ここ最近、「元気なうちから共に暮らす」、当財団では「ふれあい型」と称しているグループホームヘの要望が日増しに強まっている。

「元気な高齢者が増えてきた」という現実。それに伴い、残された人生を楽しく過ごしたいと自己を主張する高齢者像の確立。

 

 

 

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