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特集 新しいふれあい社会を考える

 

「ふれあい型」グループホームって何?

―期待される新しい住まい方―

 

先日、編集部にある電話が入った。山形県にお住まいと言うその女性は、七五歳で一人暮らし。たまたま知り合いから『さぁ、言おう』の存在を知り、見本誌の送付依頼をいただいたのだが、話を進めている間に、ぽつりと、「何人かで住むグループホームの相手を紹介してもらえるんでしょうか」と質問された。当方では残念ながらそうした紹介はしていないと答えたが、聞けば、娘夫婦が東京にいるが、自分は広い家に一人暮らし。土地に愛着があるので、できれば一緒に暮らせる仲間を見つけたいとのこと。まだ漠然とした考えだということで、しばしグループホーム一般の概略などをお話しして電話を切った。

これまで本誌でも何度か断片的に取り上げたが、ここのところグループホームに関する問い合わせが急増している。編集部への要望の投稿はもとより、財団の担当者のところにもさまざまに質問が寄せられている。昨年一〇月にグループホーム推進事業として発行した冊子「『ふれあい型』グループホーム推進に向けて」(第I部)は、予想を上回る反響であっという間に在庫切れとなった(現在、第II部と併せて改訂版を作成中)。そこで、今回は、この「ふれあい型」グループホームに焦点を当てて、現状の動きをご紹介してみたい。(編集部)

 

 

 

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