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発振回路のLと並列に入れて、発振周波数を変調する周波数変調用や、また受信機の自動周波数制御用(AFC)などに用いられる。

 

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図2・12 可変容量ダイオードの特性

 

(5) フォトダイオード

適当な不純物濃度のPN接合ダイオードに逆バイアスを加えて、接合部(空乏層になっている。)に光をあてると自由電子とホールを生じ、それぞれがそのダイオードにかけられた電圧に引かれて移動し、電流が流れる効果を利用したものである。

ダイオード上面の透明なガラス窓を通して光を受け、光量に比例した電流を流す。光検知器などに用いられる。

(6) 発光ダイオード

Light Emitting Diodeの頭文字を取ってLEDと呼ばれる。適当な不純物濃度のPN接合ダイオードに順方向電流を流すと、一度生じた自由電子とホールが再び結合するときに、緑色、又は赤色の光を発する。スイッチのON・OFF表示や、また、計測器などのディジタル表示に用いられる。

(7)バリスタ

電圧によって抵抗値の変化するダイオードで、各種の金属酸化物の粉末を成形して作ることもあるが、PN接合の非直線性を用いることもある。二つのPN接合ダイオードを逆の極性で並列に接合すると、正と負のどちらの電圧にも順方向の特性となり、低電圧では高抵抗、電圧が高くなると(シリコンでは約0.7V以上)低抵抗となるバリスターを構成することができる。

 

 

 

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