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図4・51 デジタルレーダーのブロック図

 

このような処理をした信号は一次メモリに送られるが、この一次メモリには、シフトレジスターと呼ばれるメモリーの一種が使われる。シフトレジスターというのは図4・52に示すメモリが横一列に並んでいて、クロツク信号というところにパルスが一つ入ると、nのところの内容がn-1のところにというように、右向きにその内容(1又は0)が一枠ずつ移動して、入力からnの枠に新しいデータが一つ入るとともに、1の内容は出力となって出ていくわけである。 

 

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図4・52 nビットのシフトレジスター

 

例えば、クロックパルスの周波数を10MHzとすると、クロックパルスの間隔は0.1μsなので、エコーは自船から15m間隔で、かつ、0と1の形で右から左へ並ぶことになる。2ビットのデジタル化をしたときには、このシフトレジスターを2個並列に使用して、1けた目と2けた目の0と1を別々に処理をする。こうして、1回のパルス送信後の受信エコーの強さは、2ビットのデジタル化の場合は図4・53に示すような形に整理される。

 

 

 

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