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この 1.5dBの損失は送信時に減衰したものであるが、レーダーの場合は受信時にも同じ導波管内を伝搬してくるから、往復で損失は倍になり、実に3dBの減衰となって、50kWの出力が半分の25kWの送信出力を持つ2ユニット型と同等の能力となってしまう。

このような理由から、第1レーダーに50kWの3ユニット型、第2レーダーに25kW2ユニット型を装備しても、導波管の布設のやり方次第では、第2レーダーの方がよく映る結果になるのは明らかである。

上記の導波管ロスは、内部にさびやごみのない、全く新しい導波管の場合であって、漏水などによるさびの発生や、管壁のよごれ等によって減衰量は更に増加する。

 

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図2・12 導波管装備要領例

 

 

 

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