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(2) レイアウト上の注意事項

(a) ベンド1個は直線導波管1m以上の損失に相当するので、できるだけ使用しないようにする。

(b) 水平部分の導波管の布設長さが短くできるように送受信機の位置を設定する。

(c) 直線部分はできるだけ規格品を使用し、接続箇所は極力少なくすること。

(d) ツイスト導波管は損失が大きいので、極力使用しないように布設方法と送信部の取付方向を検討する。

(e) 天井裏に布設する場所には、布設部の天井板が容易に取り外せるような構造にしておく必要がある。

(f) 導波管の直線区間には、必ず1箇所現場合わせを設けなければならない。(強引に結合させるとひずみを生じ、漏水の原因になる。)現場合わせは作業性のよい場所を選択すること。

(g) 導波管の損傷防止のため、レーダーマストの下部の甲板への布設部の全面に保護カバーを設けなければならない。なお、これは導波管を点検できるように取外しが可能な構造にしておく必要がある。

(3) 隔壁・甲板の貫通

防水隔壁・甲板を貫通する箇所には、レーダーメーカー支給品であるバルクヘッドフランジ(導波管貫通金物)を使用する。(図2・13参照)

船体へのバルクヘッドフランジの取付けに当っては、メーカーの工事用図書にある取付寸法などを示し、造船所にコーミングの取付けを依頼する。

 

2・3・6 ケーブルの布設

 

(1) 同軸管の布設(図2・14参照)

ここでいう同軸管とは、3GHZ帯(Sバンド10cm波)の航海用レーダーの導波管に代わるものとして使用されている図2・14のような構造のものである。

 

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図2・13

 

 

 

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