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聞けば東京で一家六名で暮らしていて、父親はベトナム戦争当時、南のエリート空軍将校だったとか。

熊本の協会で両親族の祝福の内、結婚式を挙げ、東京で披露宴をすました二人は、ホーチミン市へと赴任して行きました。

工場が完成する間、現地で採用した従業員を、熊本工場に研修に連れて来たり、機械の据え付け等、順調に進んで、無事操業の運びになって、現在は従業員約二百名、日本人技術者二名の現地責任者として、立派な製品作りに頑張っています。

タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン等、経済的な打撃を受けて、休業や撤退した会社が多いと聞いており、心配していましたが、政治体制のちがうベトナムはあまり影響はないとのことでした。去る4月、3度目のベトナム訪問をしましたが、きれいに整理され、美しい花や樹木に囲まれた広々とした工場を見学し、従業員の教育も良く出来ている印象を受けました。そして進出を希望する会社の代表者の見学も多いと言っていました。

 

 

 

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