そんな私を毎朝のマラソンやラジオ体操を一緒にしてくれることで、身体を鍛えてくれたこともあり、今では病気も殆どしない丈夫な身体になることが出来ました。
根本家は転勤が多く、今までに標津町、幕別町、鹿追町、音更町、陸別町と5回学校を替わっていますが、その度に私は、友達と別れることが辛く、悲しい思いをしていました。
そして、その落ち着かない精神状態からか、友達が人一倍欲しいはずなのに、わざと喧嘩をしたり、一人で勝手な行動をしては、担任の先生や父母に心配をかけていました。時には、金で友達を作ろうとして父の財布からお金を持ち出し、皆と遊ぶ機会が多くなったこともありました。また、他人のお金が欲しくなってしまうこともあったのです。
私が本当に悪いと反省したのは、里親が私のために、土下座までして相手に謝ってくれた姿を見たときです。その姿を見た私は、「二度とこんな事になるようなことはしない!」と、心に誓いました。しかし、その時母は、わたしのしたことに責任を感じたのか、「一緒に死のう……。」と言い出す程思い詰めていました。
