日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

こころを癒す?ホスピスケアとボランティア?

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


がんの治療においても抗がん剤で何とかなるということについては非常に熱心であり、あるいは手術ということについては非常に真剣で、そして看護婦さんも一生懸命にそれを手伝う。しかしがんの治癒率は、総合的にいえばよくて30%、多く見積もっても60%でしょう。がんの種類によっては手術後3年生存が10%以下というものもあります。そのような場合、あとの90%の方々は痛みや種々の症状を伴って3年以内に亡くなるわけです。種々の症状をとること、すなわち緩和することはしばしばできるでしょうが、現在でも苦痛な終末期を迎えている。その終末期にある患者さんに対して、いつでもできる慰めを、つい最近まで、医師も看護婦もおろそかにしてきたといってよいでしょう。症状を緩和するということについても最近まで努力が少なかったのです。痛みがあるのにモルヒネをなかなか使わず、せいぜい痛いときだけ使って、1日に2回以上使うと中毒になったり、悪い影響があって命を縮めますよというような言葉だけで対処していた。

 

シシリー・ソンダース先生の実践

 

このような欠点にいち早く気づいたのが、シシリー・ソンダース博士で、1967年にロンドンにセント・クリストファーズ・ホスピスを作りました。彼女はなぜそのようなことを思いついたかといいますと、ソンダースさんはもともとは看護婦になりたかったのですが、親の反対で看護婦になりはぐねて、オックスフォード大学に入って法律や経済などの勉強をした。そして第2次大戦の時に看護婦が少ないというので志願して臨時の看護婦養成所に入って看護婦の資格をとり、戦後も看護婦の仕事をやっていたのですが、脊椎の病気があって、どうも看護の仕事に耐えられないというのでソーシャルワーカーになった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
1,390位
(35,650成果物中)

成果物アクセス数
8,040

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年3月18日

関連する他の成果物

1.新しいかたちの自立の実践?バウンドリ?の確立を通して?
2.医療場面におけるコミュニケーション・スキル
3.生活医学シリーズNo.125「摂食障害(拒食と過食)の理解と家族の対応」
4.生活医学シリーズNo.126「上手な医療のかかり方」
5.生活医学シリーズNo.127「腰痛を治し、再発を予防する生活習慣」
6.生活医学シリーズNo.128「喫煙:21世紀の疫病」
7.生活医学シリーズNo.129「訪問看護婦・ヘルパーの家庭訪問時の心がまえ」
8.ピースハウスホスピス教育研究所?業績年報1999?
9.保育所外国人保育実践セミナー
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から