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新しいかたちの自立の実践?バウンドリ?の確立を通して?

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


お わ り に

 

以上のように、自立のプロセスは容易ではありませんが、確実に可能なことであることを知っていただきたいのです。私は、新しいかたちの自立と申し上げましたが、その意味は、何か特別な条件、たとえば教育、置かれた環境、技術、社会的地位、経済状態等の有無に関係なく、いまのあなたの状況の中で可能だということです。もし、自立のために外面的な条件が求められるなら、真の自立とはいえないでしょう。もし経済的に独立することが自立の条件とするなら、その人は、究極的にはお金にコントロールされたライフスタイルになるでしよう。そして、このような人がお金だけで十分に対処できないような健康の問題が生じたり、あるいは老後の生活設計になると、適切な対応が困難になり、相当な不安感情に悩まされることになるでしょう。経済的な独立と自立を混同して、真の意味での自立がなされていないからです。確かに、経済的に自立することは、真の意味での自立にも大切なことですが、新しいかたちの自立がなければ、経済的な自立も依存の対象でしかなくなります。したがって、お金で対応できるうちは問題はありませんが、そうではない状況に追い込まれると、うつとか怒りとかの共依存的な症状に悩まされるようになます。

人間関係においても同じことがいえます。周りに依存できる人々がいる限り、自立しているような生活が可能ですが、もし、その関わりが共依存的な関係であれば、いつか対応しきれない状況に陥るでしょう。したがって、共依存的ではなく、真に自立して相互依存的な人間関係を築くことが重要なのです。

 

 

 

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