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研究集会

 

上記の分科会に並行して、別会場で次の12の研究集会が行われました。(この研究集会には、日本語同時通訳が設置されませんでしたが、適宜、研究集会に参加した団員もいました。)

1]地方行政の倫理的価値

2]世界地方自治体憲章を目指して

3]都市と農村間の交流

4]高齢者と青少年のための地方行政

5]市民参加

6]地方の雇用促進

7]地方行政府の投資資金調達

8]異文化間の対話

9]都市交通

10]市町村国際協力と研修施設建設

11]高度情報通信技術とクリーン技術

12]和平に貢献する地方行政

 

大晩餐会(21:00)

 

大会参加者全員によるディナーパーティが、騎馬兵の出迎えをうけ、モンジュイックの丘のオリンピック施設サンジョルディ・スポーツパレス(磯崎新氏の設計)において行われました。

 

3月24日(水)

 

スタディ・ツアー(9:00〜13:00)

カタルーニャ地方の各都市や国際交流・国際協力の現状等について視察するための12のプログラムから選択して参加するスタディ・ツアーが行われ、我々はワインとカバ工場視察に参加しました。

カバは、スペインのカタルーニャ地方産のスパークリングワインで、ここ数年来、輸出の需要は高く、世界的にも良く飲まれているとのことで、バルセロナの南西50kmにある街ペネデスは、この地域の拠点でもあります。

高級ワイン、カバにおいて代表的地位にあり、伝統と最新技術を備えたこの地域のワイナリーを訪れる人は多いという紹介でした。

 

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開場前での団員一行

 

最終宣言採択(15:00)

閉会式(17:30)

閉会式に先立ち、今回の会議を総括する最終宣言の採択がありました。最終宣言は全体会議、分科会、研究集会で討議されたことを総括したもので34項目に及んでいます。

「来るべき21世紀に果たすべき役割をわきまえ、チャレンジし、果たさなければならないことが可能となるよう団結し、また、各方面に対しても協力を願わなければならない。」と結ばれております。

引き続き行われた閉会式は、まず前面の大スクリーンに昨日までの会議の様子や、参加者の表情、交流などが放映されたあと、新総裁にザンビア代表を選出し、次回の第35回世界会議をブラジルのリオ・デ・ジャネイ口で開催することを決議して、4日間にわたった会議の幕を閉じました。

 

おわりに

 

今回の視察団の旅程は、3月18日より10日間で、まず最初にスペインの首都マドリッドを経てバルセロナ入りをしました。

19日には、景観保全都市トレドを視察しました。

トレドは、マドリッドの南70km、イベリヤ半島のほぼ中央に位置し、6世紀半ばから8世紀始めまでは、イベリヤ半島の西ゴート王国の都のあったところで、さらに16世紀になると統一された世界最強のスペイン帝国の都として、現在のマドリッドに首都が移るまで繁栄しておりました。特異な地形、つまり北をのぞく3方がスペイン最長のタホ川に囲まれた自然の要塞になっていることが大きく影響したようです。現在は、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の州都として、約6万人の人口を有し、日本の奈良市と姉妹都市になっています。スペイン政府は、旧市街全体を重要文化財に指定し、1987年には、ユネスコからは、世界文化遺産の指定を受けています。

会議終了後は、フランス経由で帰国しましたが、パリでは自治体国際化協会パリ事務所を訪問し、フランスの地方行政事情について、山崎所長より説明を受けることができました。

10日間の短い日程ではありましたが、スペインでは、天候にも恵まれスペインの歴史と文化等にも触れることができ有意義な体験をすることができました。今回のIULA世界会議出席に当たり、ご支援いただきました関係各位に対し、心よりお礼申し上げます。

 

 

 

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