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第34回IULA世界会議に出席して

自治総合センター

 

IULA(International Union of Local Authorities = 国際地方自治体連合)の第34回世界大会が3月20日から24日までスペインのバノレセロナで開催されました。

自治総合センターでは、地方団体等の幹部職員による、会議出席とフランスにおける地方分権事情調査団(団長は神川愛彦自治総合センター常務理事)を編成し出席しましたので、会議の概要について以下簡単に紹介いたします。

 

I U L Aとバルセロナ

 

I U L Aは、1913年に、ヨーロッパを中心に結成された国際的な地方自治体の連合組織で、非政治的な専門調査組織ですが、国際連合の諮問機関として地方自治の健全な発展を通じて、世界の人々の友情と理解の実現をめざして活動しています。

活動内容としては、国際会議の開催(隔年)、専門的調査事項に関する会議、調査、情報・資料の提供、研修、都市提携及び出版事業等を行っています。

本部は、オランダのハーグにあり、現在の会員は、世界100か国以上、約400の団体等に及んでおり、わが国では、自治大学校、地方六団体、自治体国際化協会、東京市政調査会、自治総合センター等の団体が準会員になっています。

バルセロナは、イベリア半島北東部に位置する地中海沿岸の都市で、スペイン第二の人口、面積を誇るカタルーニャ自治州の州都です。市の人口は、151万人、郊外の人口も合わせると約400万人になります。この街は、カタルーニャ地方の中心地として、地理的、歴史的、そして文化的側面から、地中海地方でも、特に重要な位置を占めてきました。その起源は、ローマ帝国の植民地であった紀元前2世紀にまでさかのぼります。

バルセロナは、19世紀後半頃から工業化を推し進め、その結果めざましい発展をとげました。1888年と1929年に、2度の万博を開催したことなどにより、この都市の豊かな経済力や発達した都市計画が世界的に知られるところとなっております。さらに1992年に開催されたオリンピックは記憶にあたらしいところです。

また、この地域は、古くから芸術活動も盛んで、ガウディに代表されるモデルニスモ芸術が生まれた地としても有名です。

 

バルセロナ大会の概要

 

21世紀を間近にひかえ、経済問題、環境問題等ますます世界的な規模での協力体制が望まれるようになってきており、

今回のテーマは、地球規模の使命の中で、手を結ぶ地方自治体 : 民主化、地方分権、協力

サブテーマは、

・世界の地方民主主義

・持続性と地方アジェンダ21

・社会的団結と市民参加

であり、日本の地方自治体にとりましても非常に関心のあるテーマで、参加者は約1,800名におよびました。

 

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ランブラス通りを彩る大会旗

 

 

 

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