パネルディスカッション
「環境問題とISO14001を考える」
[コーディネーター]
東京大学大学院教授 石弘之
[パネリスト]
消費生活コンサルタント 飯田啓子
(財)日本品質保証機構ISO推進本部副本部長
市川昌彦
富士ゼロックス(株)
エコロジー&セーフティ推進部長
仲手川實
環境庁企画調整局
環境保全活動推進室室長補佐
大熊一寛
埼玉県環境生活部環境政策課長
野辺八雄
○石 最初に、ちょっと皆さんにお伺いしたいんですが、私はきょうは「環境問題とISO14001を考える」というこのようなテーマで、実はこれだけたくさんの方がおいでいただくなんて夢にも思いませんで、会場はぱらぱらかなと思って来たんですが、この中でISO14001について200字以内で書きなさい、今大学は65点が合格点ですから、65点以上とれそうな方はちょっと手を挙げてみてください。(挙手)結構いますね。ありがとうございました。
では最初に、パネラーの方から、まず今どんなことやってらっしゃって、それからどんなふうにこの問題かかわってらっしゃるか、簡単に自己紹介いただきたいと思います。
○市川 日本品質保証機構、市川と申します。私がこの仕事にかかわり始めましたのはかれこれ5年前、1994年からです。その前は化学会社に勤めて環境関係、現場関係、あるいは品質関係の仕事をやっておりました。94年に今の仕事に移りましてからISO14001に携わっております。そのころは規格がまだできる前で、準備段階でした。国際会議等に出席したり、あるいはヨーロッパの環境情報を調査したりしておりました。