日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 産業 > 運輸.交通 > 成果物情報

造船現図指導書−数値現図−

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


作業環境もよくない。木型打ちの騒音と塵埃の飛散がある。

空調されたオフィスでのデスクワークとなり「分散執務」ができる数値現図とは、雲泥の差である。分散執務とは、コンピュータさえあれば家庭でもどこでも仕事ができる意味である。このことについては、末尾で詳しく触れたい。

 

*結果の移転、再現

床の現図は、製作用の詳細図や一品図に相当するものであるが、持ち運びできない。

呉での"大和"、長崎での"武蔵"、横須賀での"信濃"のように、全く同型でも建造場所が違えば、現図はそれぞれで描かれた。

現図場が焼失する事故があると、現物計測など再現のため工程に大きな手待ちを生じ、造船所にダメージを与える。

現図作業の結果である型定規は、保管や移動にはかさばり、木やフイルムの型は傷みやすく狂いも出る。

形あるモノではない電子データの数値現図では、通信で送ることができ、バックアップ:保存コピーさえとっておけば、消滅・変質のおそれもない。

 

1.1.2 縮尺現図の開発

現尺現図時代でも、全体線図は縮尺で描かれたことがある。造船所の建造船が、現図床面のサイズを超えて大きくなり、現尺でのフェアリング作業が行なえなかったからである。まず縮尺1/4で構造線図を仕上げ、オフセットを拾い、現尺はブロック単位で描くのである。だが、これは現尺現図の一方便で、縮尺現図とは言えない。

ここでの縮尺現図の登場は、生産量の増大、船型の大型化に伴い、現尺現図では対応が困難になってきたことに由来する。そして、縮尺現図の開発は、作画から数値へ、アナログからデジタルへの過渡期を生み出した。今はもう、そのいずれも残ってはいないが、数値現図の萌芽があるので、その関連を示しておこう。

[図1.1.2 縮尺作図からの現尺マーキン]参照。図の破線枠内は、すでに数値現図の範囲に重なり、二重枠に示す流れが、最後(1997年)まで残った。

 

005-1.gif

図1.1.2 縮尺作図からの現尺マーキン

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
176位
(30,771成果物中)

成果物アクセス数
64,424

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年4月20日

関連する他の成果物

1.FRP船修理標準工作法
2.アルミニウム合金母材及び溶接継手の静的強度
3.アルミニウム合金溶接継手の欠陥と強度
4.溶接変形と歪み取り対策
5.アルミニウム合金船建造における「工数低減・性能向上のための改良材料、半加工部材及び工作・接合法に関する新動向」
6.構造設計アラカルト及びコストダウン方策について 付/19GT型水産高校小型実習船の材質別比較について
7.船舶の安全性余談
8.ISO−9000による品質管理の手法
9.平成11年度通信教育造船科講座受講者募集要領
10.平成11年度通信教育造船科講座のしおり
11.平成11年度通信教育造船科講座−添削問題−
12.平成11年度通信教育造船科講座スクーリング(面接指導)の実施要領
13.平成11年度通信教育造船科講座−スクーリング試験問題−
14.通信教育造船科講座正解集(平成11年度)
15.小型船造船業の実態調査報告書(11年度版)
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から