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III. 使用方法および解析方法

A. データの収集と腫瘍の三次元抽出(図1)

 

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図1 本システムの流れ

 

超音波診断装置(アロカ社製、SSD2000)を用いてリアルタイムに乳腺腫瘍を描出し、そこから出力されるビデオ信号と探触子(コンケーブ型、7.5MHz)に取り付けた交流磁界位置センサにより得られた位置および方向の情報を両方ともパソコン(DEC社製PC、PentiumTM166MHz、192MB; Windows95TM)に取り込む。交流磁界を発するトランスミッタ(Polhemus社製、Fastrak tracking system)は検査台の横に設置してある。これらのデータを用いて三次元座標変換し、ファジィ推論1)〜6)及び弛緩法1)〜3)5)〜7)を利用して腫瘍領域を自動抽出し三次元画像を作成する。その例として、嚢胞(図2)、線維腺腫(図3)、乳癌(図4)を示す。図2-a、図3-a、図4-aはそれぞれの原画像を、図2-b、図3-b、図4-bは三次元座標変換し、線形補間により輝度値を設定してボクセル・データに変換したものである。図2-c、図3-c、図4-cは腫瘍領域を抽出したもので、図2-d、図3-d、図4-dは抽出された腫瘍部分を三次元表示したものである。

 

 

 

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