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以上、本調査により、介護者の中には同居者がいないことや息抜きができないことによる介護負担の増加により精神的健康障害や抑うつ状態を呈している者が少なからず存在することが明かとなった。今後、被介護者のみならずこうした介護者への精神的ケアを含めたサービス提供の工夫を計ることも必要であろう。

 

文 献

1. 厚生統計協会:国民衛生の動向「保健対策」. 厚生の指標 1991; 38: 123-131.

2. 厚生統計協会:国民の福祉の動向「老人福祉」. 厚生の指標 1991; 38: 174-208.

3. 杉澤秀博, 中村律子, 中野いずみ, 杉澤あつ子:要介護老人の介護者における主観的幸福感および生活満足度の変化とその関連要因に関する研究―老人福祉手当受給者の4年間の追跡調査から―. 日本公衛誌 1992; 39: 23-31.

4. 横山美江, 清水忠彦, 早川和生, 由良晶子:在宅要介護老人の介護者における健康状態と関連する介護環境要因. 日本公衛誌 1992; 39: 777-783.

5. 藤田利治, 石原伸哉, 増田典子, 榛澤ゆかり, 森千代子, 難波貴代ほか:要介護老人の在宅介護継続の疎外要因についてのケース・コントロール研究. 日本公衛誌 1992; 39: 687-695.

6. 厚生統計協会:世帯統計の歩み. 厚生の指標 1991; 38: 34-39.

7. 小室豊允, 増田光吉:「老人と家族」, 中央法規出版, 東京, 1990, pl-39.

8. 園田恭一:日本の家族制度の変化と在宅ケア体制. 公衆衛生 1989; 28: 732.

9. 川本龍一, 土井貴明, 山田明弘, 岡山雅信, 鶴岡浩樹, 佐藤元美ほか:山間地域に在住する高齢者の抑うつ状態と背景因子に関する研究. 日老医誌 1999; 36: 703-710.

10. 川本龍一, 土井貴明, 山田明弘, 岡山雅信, 鶴岡浩樹, 佐藤元美ほか:山間地域に在住する高齢者の主観的幸福感と背景因子に関する研究. 日老医誌 1999; 36: 掲載予定.

11. 松林公蔵, 奥宮清人, 河本昭子, 木村茂昭, 和田知子, 藤沢道子ほか:地域在住老年者の自立度に関する経年的変化―香北町研究―. 日老医誌 1994; 31: 752-758.

 

 

 

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