日本財団 図書館


(2) IBCsで輸送する液体の蒸気圧限度(99/32:ICIBCA)(不採択)

(3) IBCsの製造期日の表示(99/9:南ア)(次回修正提案)

(4) IBCs規定の用語定義(99/33:ICIBCA)(次回修正提案)

 

5.5 伝染性病原体等

5.5.1 前回20COMから持ち越されていた診断用標本の分類及び包装に関するドイツの2つの提案(98/47C及び98/48C)は、何れも次回修正提案が出されることとなった。

 

5.6 吸入毒性物質

5.6.1 包装方法P601又はP602を適用する吸入毒性(TIH)物質の判定基準を明確にする必要があり、若干の物質にこれら包装方法を適用すべきとの米国提案(99/49)に対する採決は6:8の僅差で否決されたが、TIH物質の輸送要件の検討は今後も継続すべきであるとの意見が大多数を占めた。

5.6.2 小委員会は、TIH物質に関する検討を今後も継続することで合意し、前回からの持ち越し提案(98/26、98/27、98/28及び98/29:いずれも米国)は次回に持ち越すこととなった。

 

5.7 隔離

5.7.1 各輸送モードにおける条件の差異等を考慮すれば国連規則に包括的隔離規定を設けることは適当でないとするオランダ提案(99/43)の趣旨は同意されたが、包括的隔離規定を検討すべきであるとの前回委員会の決定及びコンテナ内での隔離要件の調和は有用であるとの意見が出された。

5.7.1 ドイツは、IMDG Codeにおける輸送ユニット内の隔離規定見直しに関する検討を国際的W/Gにおいて検討中であり、2000年2月のIMO DSC小委員会にその結果を提案する予定であり、複合輸送の隔離要件原則について次回17SCOMに提案できると報告した。この報告に基づき小委員会は、本件についてはドイツ提案を待って再検討することとした。

 

5.8 有機過酸化物/自己反応性物質

5.8.1 過酢酸のIBCs又はタンクによる輸送に関するフィンランド提案(98/56及び98/56C)は、フィンランド及びCEFICが共同して次回以降に本件に関する新提案を出すことを申し出て、これが承認された。

5.8.2 SRS表に新しいSRSの品名を追加するCEFIC提案(98/13C及び99/21)は、その一部を修正して採択された。

 

5.9 火薬類

5.9.1 Class 9のエアーバッグ等の他に新たにDiv.1.4Sのエアーバッグ等のエントリーを加えるとするスウェーデン提案(99/4)は、本来Class 1であるエアーバッグ等の輸送における安全性を考慮した妥協の産物であり、既に膨大な数の本物品が無事故で輸送されている実績があるので、Div.1.4Sのエアーバッグ等の新エントリーを加える安全輸送上のメリットはない等の意見が出され、本提案は不採択となった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION