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5.9.2 エアーバッグ等に対するSP235の改正(99/5:スウェーデン)が採択され、同SPの「エアーバッグインフレーターで試験に合格すれば、このインフレーターを含むエアーバッグモジュールの試験は省略できる。」とする規定が省略された。

5.9.3 火薬類の包装方法の改正(99/45:米国)及びClass 1と他のClassとの混載(99/19:ノールウェイ)の各提案は、それぞれ採択及び修正の上採択された。

 

6. 試験マニュアルの改正

 

6.1 火薬類関係

6.1.1 粉状爆薬の危険性に関するロシア提案(99/2)は18SCOM(2000年7月)に持ち越され、6(a)試験を1.4Sの判定基準にも拡大しようとするドイツ/カナダ共同提案(99/31)は採択されなかった。

 

6.2 酸化性試験

6.2.1 酸化性物質(固体)の試験実施上の問題点を指摘したわが国報告書はUN/SCETDG/16/INF.12として議場配布され、わが国がその内容の概略を報告した。これに対し何れの国及び機関からの質問及び意見は出されなかったが、非公式には議長及び数カ国の代表から本件を正式提案としないのかとの質問を受けたが、そのつもりのないことを回答した。

 

7. 化学品の分類及び標札に関する国際調和システム

 

7.1 健康有害性及び環境有害性

7.1.1 水質汚染物質を対象とする環境有害物質規定(2.9.2項)案(99/27:英国)の趣旨が同意され、次回以降も本件を継続して検討することとなり、英国は今回提案を修正して次回提案することを申し出た。本提案に関連して中国は、内陸水路における大量危険物の輸送実態及び内陸水路水の飲料水への利用を考慮して、これら内陸水路における水質汚染物質の分類基準を海洋汚染物質のそれよりも厳しくすべきであるとの意見を表明した。

7.1.2 大容量容器(ポータブルタンク、タンク車両等)により輸送される環境有害物質の分類基準を漏洩時の危険性を考慮して小型容器によるそれよりも厳しくするべきであるとする米国提案(99/46)は、本提案の基になっているMARPOL ANNEX IIはばら積み輸送される化学物質の輸送要件を定めたものであり、個品 (タンク)輸送されるものに適用すべきでないとの意見が多く、小委員会の同意を得られなかった。

7.1.3 1999年6月に開催された混合物の分類に関するOECD W/Gの検討概要が報告された。これに関して、本小委員会は混合物の急性毒性計算式(2.6.2.3項)を残すこと及び具体的限界値を定めることには賛成であるし、今後のOECDの検討状況に注目することとした。

 

 

 

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