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このW/Gの結論が本会議において承認された。次回への具体的提案作成は関係国によるCorresponding Working Group(CWG:mailによる意見交換)において検討し、次回17SCOMに日本/カナダ共同で提案を出すことが承認された。

5.2.4 リチウム電池の品名改正に関する南ア提案(99/8)は、提案品名”BATTERY、LITHIUM”等は、別名として索引に採り入れることとなった。

 

5.3 第3.4章(少量危険物)

5.3.1 自己反応性物質(SRS)にも有機過酸化物と同様に少量危険物規定を適用すべきであるとのわが国提案(99/38)は、反対する国もなく提案内容どおり採択された。

5.3.2 少量危険物に対する表示/標札をより解り易くすべきであるとする英国提案(99/41、99/16:AISE関連)は賛否両論があり、今回の議論を踏まえて次回以降に英国が修正提案を出すことを約束した。

5.3.3 少量の医者等が管理する医薬品等は規則の適用を除外すべきであるとするCEFIC提案(98/12C)は、過去に検討され結論が得られているとの指摘により本提案は取り下げられた。ニトロセルロースフィルター膜(UN3270)は安定化爆発物であるが、その危険性は少ないので少量危険物規定が適用できるとの米国提案(99/17)は提案どおり採択された。

 

5.4 容器包装

5.4.1 収納する危険物の分類によりドラムの色を変えるべきであるとの南ア提案(98/27C)は取り下げられた。インド(98/5C)及びアルゼンチン(99/3)の各提案は、これらの国が欠席したため次回に持ち越しとなった。

5.4.2 国連規則に鋼製ドラムの板厚要件を採り入れるべきであるとのスペイン提案(99/22)については、過去にも同種の提案があったが採択されなかった。今回も少数の代表が賛意を示したものの殆どの代表が反対し、本提案は採択されなかった。この問題を解決するためには、危険物を収納した鋼製ドラムの輸送中の事故原因調査が必要であることや主管庁による性能試験の適合性についての確認が必要であることが指摘された。

スペインは今回会合の討議結果を踏まえて、次回新提案を出すことを表明した。

5.4.3 再生容器に関する規定の改正に関するイタリー提案(99/33)は、ICCRからの強い反対意見(INF.6)が事前に提出されたこともあり、イタリー及びICCRに関係国が加わり調整した結果の代替案(修正イタリー案)が採択された。

5.4.4 次の各提案は、採択された(修正されたものを含む)。

(1) 容器の表示規格 (99/13:ICAO)

(2) ICAO DGPからの改正提案(99/15:ICAO)

(3) 大型容器の”W”マーク(99/20:英国)

(4) 硬質PL IBCs/複合IBCsの圧力安全弁(99/28:ICPP)

5.4.5 次の各提案は、不採択又は次回修正提案が出されることとなった。

(1) ICAO TIのサルベージ容器要件(99/13:ICAO)(不採択)

 

 

 

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