日本財団 図書館


・なお、2年前までは国内向けの7割が在来船の利用であったが、雨天時に荷役ができず、配送先への直送もできないため、1997年1月頃にフェリー利用主体に転換した。

・荷主側からみたRORO船導入のねらいは、製品の安定供給のため、自社が安定的に船腹を確保することである(従来は沖縄・離島航路を利用する際、離島から花きが出荷される季節は船腹を確保できないこと等の問題があった)。また、在来船をRORO船に転換することにより、ドア・ツー・ドアの輸送が可能となる。このため、工場で相手先ごとに積み込み作業をしなくてはならなくなり、特に水曜日は寄港時間が深夜のため夜間作業をしなくてはならない。

 

3)半導体

・半導体の出荷はデポを経由せずユーザー(最終ユーザーもしくは代理店)に直送される。

・清武町に立地する半導体メーカーの場合、10?以下の貨物が件数ベースで国内向け全体の60%を占め、さらにその半数が5?以下であるなど、非常に小ロットである。

・このため、輸送手段は航空30%、トラック70%と航空利用比率が高い。航空利用は、海外も含めてほとんどが福岡空港を利用している。福岡空港までは、月〜金の週5回、夕方工場から出荷してトラックで輸送する。福岡空港の利用は航空フォワーダーの選択による。

・トラックは混載便を利用し、関西までは翌日到着、名古屋以東は3日目到着である。

・仕入についても、トラック混載便が多いが、一部航空も利用される。

・今後は、30?以下の貨物が多いので、宅配便の利用についての検討が課題である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION