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■輸送貨物・実績

日本発貨物:建設機械類、小プラント等 中国発貨物:鋼材類、小プラント等

一航海当たり、平均して約4,000トンを輸送している。

 

・「交易港区」の設置及び「新たな中国人街」の整備

■「交易港区」の設置

直航船の就航を受け、神戸市では97年4月にポートアイランド及び同第2期地区に、上海・長江交易船の基地としての「交易港区」を設置した。同港区内にある神戸埠頭公社が所有する水深12mのコンテナバースを神戸市が買い取り(民間遊休バースの有効活用の補助制度活用)、再整備を行ったもので、上海・長江流域からの貨物船に優先利用させるものとなっている。

■神戸国際流通センターの稼働

99年3月には中国をはじめとする輸出入貨物に対応する物流基地としての神戸国際流通センターが同地区に稼働している。

■「新たな中国人街」の整備

同地区の背後には、「新たな中国人街」の整備構想があり、神戸市が99年1月に取りまとめた基本計画では、1]中国ビジネス関連企業、2]情報コンサルタントなどサポート機能、3]物流、4]語学学校など人材育成、5]友好団体など文化・生活関連のそれぞれの機能を集積させる内容となっている。

 

2]交易・交流関連事業

○交易関係事業

・商談会の概要

98年10月に神戸市で開催された「大長江節(フェア)・中国マンス」の一環として、二日間にわたり、運営委員会及び神戸市を主催者とする、中国からの輸入や中国への投資等についての総合的な商談会が行われた。中国側からは長江流域の1省5市(江蘇省、南京市、武漢市、天津市、合肥市、成都市)の経済機関や企業(繊維・織物、食料品、家具・工芸、機械関係)等から136名の参加を得、137件、約19億円の商談が成立した。また、翌99年10月にも同様の商談会が開催され、中国側からはさらに、安微省と江西省の2省を加えた3省5市から84社の参加を得、436件、約35億円の商談が成立しており、交流が活発化してきている。

・ビジネスマッチングの実施(99年度事業)

■総合商社と地元企業とのビジネスマッチング

「交流促進協議会」の会員である総合商社が持っている中国関連のビジネスシーズの中から特定プロジェクトを開発し、それに地元企業が呼応することにより、具体的なビジネスマッチングを実現していく。

■日中双方による経済貿易ミッションの受入と派遣によるビジネスマッチング

長江流域省市からの経済貿易ミッションの来神時に、商談会を行うとともに、神戸市の現地事務所による事前の個別需給マッチングを行った上で、地元企業が訪中し、現地で商談会等を実施する。

 

 

 

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