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2]農水産品等における独自の商品開発・マーケティングの推進

農水産品等において、その流通チャネルを活用し、全国あるいは海外をマーケットとした商品を生み出していくためには、高い消費開発力やマーケティング力が必要となる。農産品関連では、果物を加工したゼリーなどは高い商品力で全国的なブランドとなっている。

今後は、水産品についても、長崎港で水揚げされる水産品の流通チャネルを活用し、商品開発力、マーケティング力を高めることにより、例えば、福岡市の「博多明太子」、佐賀県内の企業を販売元とする「いかしゅうまい」や、仙台市の「笹蒲鉾」などのようなヒット商品を生み出していくことが期待される。

さらに、動物検疫・通関における土日対応などの働きかけを行うこと、輸入品の鮮度等の品質管理を促すことなどにより、輸入しやすい環境をつくることが必要である。

 

3]貿易業者の育成・集積促進および関係者間の連携促進

長崎港周辺の貿易業者が、長崎港を利用した輸出入を拡大していくためには、福岡を中心に集積する大手商社等に依存しない高いノウハウを持った貿易業者の育成・集積を図っていく必要がある。その際には、福岡周辺の貿易業者に対する価格競争力を強化するため、地域の総合商社等との連携や貿易・経済関連団体間の連携促進も求められる。

 

5. 長崎港におけるベースカーゴの検討のまとめ

 

これまでの検討をもとに、長崎港におけるベースカーゴとして想定される貨物を表2-5-1に示す。

 

表2-5-1 長崎港におけるベースカーゴの整理

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